そんなプロジェクトがあるらしい。

http://p.twipple.jp/pQciL

私は多分、3分は祈れない。 長すぎて怖くなる。


あの揺れは本当に長かった。この世の終わりってやつだと思った。
でも本当に怖かったのは、その大揺れの前の、30秒の縦揺れだった。

茶の間で母を立たせ、手を引いて玄関に出て、そこにあったサンダルを履かせて、なかなか外せないチェーンに手こずり、どんどん激しくなる音と揺れに悲鳴を上げそうになりながら思っていた。
ああここで死ぬんだ、母さんと一緒で良かった、自宅で良かった、身元はすぐ分かってもらえる、縦揺れ長い長いなんでこんなに長いのどんな揺れがくるのもう全部壊れる早く終わって神様お願い即死させてください


玄関のドアを開けて外に出た途端に横揺れがきた。
がんがんぶつかってくる家の壁にすがって母を抱えながら、心底ホッとしたことを覚えている。
あと何十秒か耐えれば助かる、もう大丈夫だ!と思ったからだ。
約1分後にもっと激しい揺れが来るなんて誰が考えるよ……。



あれから明日で4年。
毎月11日の黙祷のたび、緊急地震速報が出た瞬間からの自分たちの行動を脳裏で辿るが、なんだかドキドキしてくるので、たいていは玄関を出るあたりでやめる。


3分祈らなくてもいい。1分でなくてもいい。明日、その時間でなくてもいい。

時々思い出してください。
我がこと、として。


この青空
ツイ友さんの撮った、見事な夏の空。

写真の説明もどうぞ読んでみてください。

http://p.twipple.jp/v7KGN




あれから18ヶ月が経ちました。
本当の幸せのためには、「普通の生活」以外に何も要らないんだと痛感した。

戻らない1万9009人の魂はきっと空にある。

黙祷。
「東日本大震災 比較車載動画 仙台市若林区荒浜」
http://www.youtube.com/watch?v=HbpYFu4XfnQ

このルートは、我が家が荒浜(通称は深沼海岸)に行く時にいつも通っていた道です。
途中まではどちらも殆ど変わらないけど、海に近づくにつれその変貌ぶりに茫然とします。
6月、この同じ道を辿って来ました。
かなり片付けられた瓦礫が、海沿いに延々とまるで丘陵地帯のように積み上げられていました。
4分25秒頃に震災前の映像右手に映るコスモ石油は、動画の終わりの方で出てきます。
同じ時間帯に震災後の映像左手に見えるのは荒浜小学校です。体育館の1階部分は津波に抉られていました。

動画ラスト、あの松林を抜けて海が目の前に広がる瞬間が、本当に好きだった。
潮風の匂い。ざわめく松の枝。飛んできていた砂で歩きにくかった道。波の音。
たった9ヶ月で、こんなにも遠い思い出になってしまうなんて。

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